ハワイのドーナツとは?マラサダやボンボローニとの違い
ハワイのドーナツといえば、どのようなものを思い浮かべるでしょうか。マラサダはハワイアン・ドーナツと呼ばれることもあります。モチモチの食感の、モチドーナツもハワイのドーナツと呼べるでしょう。
今回は、ハワイでドーナツのように楽しまれているスイーツを紹介します。そのほかにも、ドーナツに似ているスイーツも解説するため、ぜひ参考にしてください。
—目次—
- ハワイのドーナツとは
- マラサダとドーナツの違いは・・・
- ハワイのマラサダに似たほかのスイーツ
- ハワイのマラサダを日本で食べられる店
- ハワイに行くなら知っておきたい有名ドーナツ店
- ハワイのドーナツに関するFAQ
- まとめ
ハワイのドーナツとは
ハワイのドーナツといえば、まず第一に思い浮かぶのがマラサダというポルトガル発祥の揚げドーナツではないでしょうか。ハワイに移住したポルトガル人が持ち込んだ伝統的な菓子で、ハワイの人々に古くから広く親しまれています。日本でも提供する店舗が増えていることから、見かける機会も増えているでしょう。
今では、マラサダは、ハワイの文化や歴史を感じられるスイーツとして、多くの人に楽しまれています。
ここでは、ハワイでドーナツと呼ばれる代表的なものを2つ紹介します。
ハワイのドーナツの代表例
- マラサダ(ハワイアン・ドーナツ)
- モチドーナツ
マラサダ(ハワイアン・ドーナツ)
マラサダとは、ハワイで人気のある揚げ菓子の一種です。ポルトガルから伝わった伝統的なレシピに基づいて作られており、小麦粉、卵、バター、砂糖などの材料を混ぜて発酵させた生地を油で揚げて作ります。
発酵させることで、揚げたてのマラサダの外はカリッと、中はふわふわとした食感になります。イーストが入手しづらかった時代は、ジャガイモを発酵させたものを混ぜて使用していました。
現在は、砂糖やシナモンシュガーなどをまぶしたものがメジャーです。ときには、チョコレートやカスタードクリーム、ココナッツクリーム(ハウピアクリーム)などのフィリングを入れることもあり、お店独自のオリジナルの味わいが楽しめるポイントでもあります。
マラサダはハワイでは朝食やおやつとして食べられており、パーティーや祭りなどでも人気です。
モチドーナツ
モチドーナツとは、もちもちとした食感が楽しめる餅粉を使ったドーナツです。一口サイズの小さな丸いドーナツが輪のようにつながった形をしています。日本のミスドのポンデリングに似たドーナツです。
新型コロナウイルス感染症の流行がきっかけで、日本に渡航できなくなったハワイの人たちが、日本を思って作ったと言われており、日系移民も多いハワイですぐに人気に火が付きました。
また、餅粉を使った逆輸入のドーナツともいわれています。現地では色や味も豊富で、プレーンやチョコレート、シナモンといった定番から、トロピカルやタロ芋味などがあります。餅粉を使ったもちもちとした食感が、日本人にも馴染みやすく、お土産にも人気です。
マラサダとドーナツの違いは・・・
マラサダとドーナツは、どちらも揚げていて甘いという共通点を持ったお菓子です。何が違うのか・・・。
実は、同じものなのです。
ドーナツの「ドー」の部分は英語で生地を意味するdough(dō)です。そのため、生地を揚げるとドーナツになります。
ここからドーナツは、「ケーキドーナツ」と「イーストドーナツ」の2通りに分類されます。
2通りのドーナツ
- ケーキドーナツ:膨らませるためにベイキングパウダーなどの膨張剤を使用します。ケーキドーナツで有名なものは、「オールドファッション」でゴワゴワした食感が特徴です。
- イーストドーナツ:イースト発酵によって膨らませます。イーストドーナツにはマラサダ*1やクリスピークリームの「オリジナルグレイズド」などが含まれます。
このことからマラサダは、ドーナツ目・イーストドーナツ科・マラサダ属とでも言えばいいのかもしれません。
*1…マラサダには膨張剤を使用した種類も存在します。私は食べたことがありませんが、前アメリカ大統領のオバマ氏の出身校、プナホウ高校の学園祭で名物のマラサダはベイキングパウダーを使用したと聞いたことがあります。
ハワイのマラサダに似たほかのスイーツ
ハワイのマラサダに似たスイーツとして挙げられるものには、下記のようなものがあります。マラサダの味を想像しやすいよう、オーソドックスで馴染み深いものを3つ紹介します。
マラサダに似たスイーツ
- ボンボローニ
- ベニエ
- 揚げパン
ボンボローニ
ボンボローニとは、イタリアの伝統的な揚げ菓子の一種です。特に、トスカーナ州でよく作られています。
名前の由来には、いくつかの説があります。ひとつは、イタリア語で「小さい」という意味の「bomboloni」からきているというものです。もうひとつは、見た目が爆弾のような形をした揚げ菓子であることから、「bomba」や「bombolone」と呼ばれるようになったというものです。
由来を象徴するように、小さくて丸い生地にジャムやクリームなどの甘いフィリングの入ったスイーツです。
そのほかにも、マラサダに似たもので「ポンチキ」「ベルリーナー」などがあります。
誕生の背景や材料などがほとんど一致し、国境が時代とともに変化し、人々の行き来するヨーロッパでは同じように似た食べ物が少しずつ違って違う名前で定着していることがたくさんあります。
ベニエ
ベニエとは、ドーナツに似たお菓子の一種です。ベニエとはもともと、フランス語で「揚げた生地」という意味があります。
ベニエにも2種類あり、フランスとアメリカのニューオリンズではかなり違ったものになります。
揚げパン
揚げパンは、日本の揚げ菓子です。砂糖やきなこがまぶされた揚げパンを、給食で食べたという経験がある人も多いのではないでしょうか。揚げパンは、既にパンとして完成したコッペパンを素揚げして砂糖をまぶす作り方が一般的です。
生地を揚げるより完成品のパンを揚げるほうが油を吸いやすいため、ずっしりとした重みのある食感となり、食べた時に油分を感じるというような特徴があります。昭和世代の人々には、給食のテンション上がるメニューNo,1だったのではなかったでしょうか。
ハワイのマラサダを日本で食べられる店
「本場のマラサダを食べたい」と考えた時、ハワイにすぐに行くのはなかなか大変です。実は、ハワイの有名店が日本に出店しています。
それが言わずと知れたLeonard’s(レナーズ)です。日本人にとってマラサダといえばレナーズというイメージなのではないかと思います。私はあの店のPaoDoceというでっかいパンが好きです。
レナーズは、ハワイの老舗ベーカリーショップとして親しまれており、さまざまな味のマラサダを提供しています。日本では横浜ワールドポーターズに店舗を構えており、いつ見ても行列で、期間限定フレーバーも人気です。
ハワイに習熟してくるとレナーズ以外のマラサダを知り、色々と違いがある自分好みのマラサダを見つけられます。私は、昔あった「チャンピオン」というマラサダ屋さんが好きでした。
また、日本にはレナーズ以外にも、マラサダを売っている店が複数あります。2005年には一軒しかありませんでしたが、今では数百店舗ほどあります。
大手コンビニチェーンのセブンイレブンでもマラサダを販売していた時期があるなど、日本でも気軽にハワイのマラサダを楽しめる店があるため、ぜひ探してください。
ハワイに行くなら知っておきたい有名ドーナツ店
ハワイといえば、美しい海や自然、豊かな文化が魅力的な観光地ですが、本場のマラサダが味わえるお店にもぜひ足を運んでみてください。
マラサダを提供する店の多くは、ハワイ屈指の観光スポットであるオアフ島内にあるため、旅行中の朝食や軽食としておすすめです。
ハワイの有名なドーナツ店
- Leonard’s Bakery(レナーズ・ベーカリー)
- Penny’s Waikiki Malasadas(ペニーズ・ワイキキ・マラサダ)
- Kamehameha Bakery(カメハメハ・ベーカリー)
- Pipeline Bakeshop & Creamery(パイプライン・ベイクショップ&クリーマリー)
- Liliha Bakery(リリハ・ベーカリー)
- Paalaa Kai Bakery(パアラアカイ・ベーカリー)
- Maleko COFFEE and PASTRIES(マレココーヒー & ペストリーズ)
- Zippy’s(ジッピーズ)
- Aloha Cafe Pineapple Hawaii(アロハ・カフェ・パイナップル・ハワイ)
- Dukes Lane Market & Eatery(デュークス・レーン・マーケット & イータリー)
- Waikiki Market(ワイキキマーケット)
中でも特に日本人に人気が高いのは、ワイキキビーチから近い場所にあるレナーズやぺニーズです。ワイキキビーチは、世界的に有名な白砂のビーチで、サーフィンなどのマリンスポーツやビーチアクティビティを楽しめるだけでなく、ショッピングやレストランが楽しめる施設も充実しています。
マラサダの有名店巡りをするなら、移動手段としてレンタカーがおすすめです。ハワイは国際免許がなくてもレンタカーを使用でき、運転はノンビリ。ホーンを鳴らすのは「車検の時だけ」の人がほとんどで、ALOHAスピリットあふれる運転です。
マラサダをおうちで手軽に楽しめるお取り寄せ
おうちでハワイの味を楽しめるなんて、素敵ですよね。そのような夢を叶えてくれるのが、マラサダの冷凍通販です。
弊社は、マラサダの専門店として、約20年にわたり、全国のお客様にご愛顧いただいております。厳選された素材と伝統的な製法で作られたマラサダは、冷凍保存でき、いつでもお好きな時にレンジで温めるだけで、本場の味が楽しめます。
オーブンを使わずとも加熱後は、外側はカリッと香ばしく、中はもちもちとした食感が楽しめるというのもポイントです。
甘くてふんわりしたマラサダは、おやつやデザートにぴったりです。ぜひ一度、ご自宅でハワイの味をお取り寄せしてみませんか?
ハワイのドーナツに関するFAQ
最後に、ハワイのドーナツに関するよくある質問とその回答を紹介します。
ハワイのドーナツに関するFAQ
- ハワイで有名なドーナツは?
- ハワイの定番スイーツはドーナツなの?
- ハワイのドーナツに似たスイーツは?
- タロ芋を使用したマラサダ?
ハワイで有名なドーナツは?
ハワイで有名なドーナツとして知られるマラサダは、ポルトガルから伝わったドーナツの一種で、外はカリッと、中はふわっとした食感が特徴です。白砂糖やシナモン糖などでコーティングされたシンプルなものから、チョコレートやカスタードクリームなどが詰まったものまであります。
特に本場ハワイでは、レナーズ・ベーカリーというお店が有名で、観光客はもちろん老舗ベーカリーとして地元民にも人気です。最近はワイキキトロリーも停車するので日本人でごった返しています。
ハワイの定番スイーツはドーナツなの?
ハワイの定番スイーツであるマラサダは、よくドーナツと比較されることがあります。
マラサダはドーナツに含まれるため、おおまかに分類するなら『ドーナツ』です。
でも逆にドーナツは、マラサダではありませんw
ハワイのドーナツに似たスイーツは?
ハワイのマラサダ屋さんと話をすると沖縄のサーターアンダギーによく似てると感じます。その理由は「素朴なのがいい、あまりイジらずシンプルに食べてもらいたい」と結構熱く語る価値観です。
「クリーム入りは観光客向け商品だよ。。。」とまで言います。サーターアンダギーも同じではないでしょうか。沖縄の人々はサーターアンダギーにクリームを入れたり、イジり倒すことをあまり好まないようです。
タロ芋を使用したマラサダ?
ハワイでタロ芋のマラサダといえばカメハメハベーカリーの人気商品であるポイ・グレイズド・ドーナツが当てはまります。ポイ・グレイズド・ドーナツは、ポイというタロイモのペーストを生地に混ぜたマラサダで、紫色をしています。
午前2時からという驚異の営業時間です。朝の暗いうちもしくは深酒した深夜に行くと行列してますが品切れ前に購入できます。
もちろん、日本でもタロ芋を使用したマラサダがあります。弊社の販売する「タロマラサダ®」です。これは普通のマラサダより、冷めた時の味の劣化が少ないお持たせに最適な商品です。
まとめ
ハワイのドーナツといえば、ベーカリーやカフェで古くから親しまれるマラサダです。ポルトガル移民の手によってハワイにもたらされた食べ物ですが、朝食や軽食、お菓子としてハワイの人々に広く親しまれています。
ハワイを舞台にした映画やドラマでよく登場するほどです。「ホノカアボーイ」「Hawaii Five-O」「私立探偵マグナム」「シンプソンズ」・・・。
日本にも、ハワイの有名店が出店しており、大手コンビニチェーンが期間限定でスイーツを販売するなど、マラサダは日本にもしっかり根付いたスイーツになりました。ぜひ、ご家庭でもその味をお楽しみください。